事例紹介

スカパーJSAT株式会社様

概要

情報の視覚化と高いユーザビリティにより課題を解決

18機の衛星を保有するアジア・大洋州における最大の通信事業者であるスカパーJSAT株式会社様。国内においては災害に強い衛星通信回線、BCPに適したサービスの提供、海外においてもアジアにおける衛星通信回線販売や世界最大の衛星通信事業者であるインテルサット社との北米共同事業などのグローバル展開を積極的に進める中、管理対象の情報量増加への対応などが課題となっていました。

インテックソリューションパワーは、スカパーJSAT様とともに衛星リソース管理システム構築プロジェクトを立ち上げ、HTML5やフロントエンドフレームワークを効果的に使ったWebシステムを構築し、2017年3月にリリース。情報の一元管理と視覚化による分析、高いユーザビリティが特徴のシステム導入により、スカパーJSAT様の課題解決に大きく貢献致しました。

課題

スカパーJSAT様では、業務の拡大とともに管理対象の情報が増加傾向にあることから、これまでの業務の運用手法だけでは今以上の業務改善が見込めないという懸念がありました。

業務ごとの管理情報の共有

衛星や衛星リソースの管理、顧客や契約情報の管理、地球局の管理など、業務ごとにそれぞれの情報を管理していたため、情報の連動がし難いという問題がありました。また、情報の重複も散見されていたことから、各業務の情報の整合をとる必要もあるなど、情報の一元管理と共有の必要性がこれまで以上に高まっていました。

属人化傾向の緩和と人為的ミスの抑止

管理対象の情報の増加に伴い、衛星リソース管理業務の作業量も増加が見込まれるものの、専門性の高い情報であることから属人的になりがちな点が問題でした。また、周波数の重複や電力の超過などの入力チェックを人為的に行っていたことから、確認漏れやミスの抑止も重要な課題として上がっていました。

管理情報を用いた分析力の向上

管理対象の情報は多くあるものの、情報が一元管理されていないことや視覚化されていないことなどから、業務拡大に向けた効果的な分析が行えない状況が問題でした。分析力の向上につながる即時的な情報集約と視覚化が、今後の業務拡大や新規ビジネスにつなげるための課題となっていました。

課題解決につながるシステムの構築

課題解決を目的として、インテックソリューションパワーはスカパーJSAT様とともに衛星リソース管理システムの構築プロジェクトを立ち上げ、2017年3月にリリース致しました。Webシステムとして構築した新システムは、営業、技術、運用の各業務部門を利用者として、集約された情報の視覚化と高いユーザビリティを備えたシステムとなりました。

管理対象の情報の増加に伴い、衛星リソース管理業務の作業量も増加が見込まれるものの、専門性の高い情報であることから属人的になりがちな点が問題でした。また、周波数の重複や電力の超過などの入力チェックを人為的に行っていたことから、確認漏れやミスの抑止も重要な課題として上がっていました。

部門間の情報共有とワークフローによる業務効率化

部門間の情報共有に対する課題を解決するため、情報の一元化はもとより、システムの利用者やグループに対する役割と権限、権限に対する参照可能な項目の設定などが柔軟に行える機能を設けました。また、衛星リソースの設計機能を中心として、設定した役割を元にしたワークフローを導入することで、業務効率化を図りました。
情報の一元化にあたっては、衛星の各種リソースや地球局の管理単位など、専門的な情報についてはスカパーJSAT様が中心となり、情報の意味や単位、構成パターンなどを詳細に洗い出していただくことで理解が深まり、実業務に即したデータ構成を実現することができました。

属人化や人為的ミス抑止のための高いユーザビリティの実現

課題のひとつであった属人化傾向の緩和と人為的ミス抑止に対しては、システムのユーザビリティを高めることでの解決を目指しました。周波数などの衛星リソースの管理業務では、その情報の視覚的表現がグリッド形式にマッチすることから、管理機能にExcelライクな操作性を持たせました。グリッド上での行挿入や行削除、行のコピー&ペースト、右クリックによるコンテキストメニューからの操作、フィルタによる表示行の絞り込みなど、使い慣れたExcelと似た操作感を持たせることでユーザビリティを高めています。また、周波数や電力などの専門性の高い情報の更新時に、複雑なパターンでの重複や超過を自動的にチェックする機能を設けたことと合わせて、より多くの担当者が機能を使えるようなユーザビリティを実現ました。

課題解決につながるシステムの構築

こうした高いユーザビリティは、Angularを用いたフロントエンドフレームワークや、HTML5とその関連技術を利用することで実現しています。これらは弊社の持つWebアプリケーションフレームワークの要素として構成されており、今回のシステム開発で得られたノウハウや機能改善を適用することで、フレームワークとしてより洗練されたものとなっています。

管理情報の視覚化により分析力を向上

システムによって一元化した情報を、業務拡大や新規ビジネスにつなげるための効果的な分析に利用できるよう、視覚化をポイントとして分析機能を設けました。周波数などの衛星リソースの管理業務で更新した情報が、ウェブブラウザ上でリアルタイムに視覚化(周波数や電力などの状況のモデル化や、集計情報のグラフ化)される機能を設け、よりタイムリーな状況分析が可能となりました。また、地球局の情報を地図上に展開し、絞り込み機能と合わせて分布状況を把握する、衛星ごとの通信のカバー範囲を地図上で視覚化するなど、GISを活用した機能による分析も可能となりました。

課題解決につながるシステムの構築

課題解決につながるシステムの構築

これらの機能はCanvasを始めとしたHTML5による技術や、ESRI社のArcGISを地図エンジンとしたGIS実装ノウハウを用いて実現しています。ArcGISを用いたGIS関連技術については、インテックソリューションパワーがこれまでに携わったシステム開発で用いたことも多く、そのノウハウを今回のシステムに活かすことができました。

お客さまの声

システム導入から数カ月の段階であり、現在はシステムの利用方法、新業務フロー浸透を図っている段階ですが、情報が集約、視覚化されたことで得たい情報が即座に見つかり技術検討がスムーズに行えるようになり、また豊富な自動チェック機能により技術検討を行う上で注意すべき点が自然と確認できるようになるなど目に見える効果がでています。今後、システム理解、新業務フローが定着し、業務効率化という観点でも大きな効果がでると期待しています。

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